濃霧とはまさに今日の事。前が全く見えません。いつも滑っている十分慣れているはずの斜面でも方向が分からなくなります。ひたすらあるべき標識を探しながら滑ります…
なぜだか一か所だけ丸く視界のある場所ががありました。不思議と人はそこへ集まってきます。そしてその後不思議と人は皆同じように間違った方向に進みます。
「そっちは斜面じゃないですよ…」と何度も呼びかけましたが、それでも人々はそっちへ行くとリフトがあると信じ、降りて行きます。
リフトに乗っていても、リフトには辿り着かない散歩道を滑り下りているスキーヤーを見かけました。一瞬過ぎて声をかけることはできませんでしたが、あの人たちはあの後登ったのだろうか???
今日のような濃霧の中を滑ると自然の恐さを思い知らされます… いつもは自分たちに都合のいいように山に手を加え、山を知り尽くしているかのように思って動いている私たち。でも、どんなに頑張ってもやっぱり自然にはかないません。
今日、迷子になったスキーヤーは何人いたのだろう… 下へと降りて行くと視界が良くなっていたので、きっと全員無事だっただろう… 全員の無事を心から祈っています…
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