2011年2月2日水曜日

長田 慎二

皆様は長田慎二さんをご存知ですか?

私の住んでいるペンションの食卓にいつも並ぶ雑誌や新聞に何気なく目を通していたら、1つ目を引く記事がありました。まずは写真に魅せられ、いつもなら読むのも億劫なドイツ語に目を向けたら、その写真の中で気持ちよさそうに飛んでいるスキーヤーが日本人だと言う事が分かりました。


記事を要約すると次の通りです:

日本一のフリースキーヤー、長田慎二。2009年4月カナダのビッグエアーコンテスト。国際的な大会で日本人として初めて優勝した彼。そんな彼がキャリアの中で最も素晴らしいはずの瞬間に表彰台で涙を流した。

涙の裏はこの優勝に対しての思い入れから生まれた。彼は2003年に同じ場所で初めての国際的な大会に出場。「それから6年間、カナダのその大会で優勝する事を夢見て頑張ったからこの優勝は僕にとって特別なものだった。」と彼は語った。

普通の選手ならシャンパンをあけ、お互いにかけあい優勝の瞬間を楽しむところ、長田の反応は他のアスリートと極端に違った。

そのストイックさの秘密は彼の過去にあるのかもしれない。心臓疾患を抱え生まれてきた彼。小さい頃複雑な心臓の手術を2回も受け、運動なんて考えられない状態だった。それでも両親やお医者さんの反対を押し切ってスポーツの世界へ飛び込んで行き、並みならぬトレーニングを積んで世界のベストと対等に戦っている。
「僕はいつ死んでもおかしくない。もしそれが変えられない事実なのであれば、僕は後悔なく生きる事を選ぶ。たとえスポーツをする事によってより若くしんでしまう結果になったとしても、自分の人生は良かったと確信できるから。」
2009年カナダでの優勝を機に、韓国、イギリス、スペインなどなどのエアの大会に招待された彼。更なる飛躍が期待されていた矢先に...去年の12月練習中に左くるぶし骨折。

でも骨折くらいで彼が長く踏みとどまることはないだろう。

「僕の一番のライバルは僕自身である。この自分自身との戦いに勝つ事が出来なければ、他の選手に勝つ事は出来ないだろう」



どこからどう読んでもかっこいい。かっこよすぎる。ドイツ語の辞書を引き引き読みましたが、感動して思わず涙を流してしまいました。

2 件のコメント:

pensionar さんのコメント...

私は長田さんのことを知りませんでした。
人はそれぞれ色々な人生を歩みますが、目的を持って日々努力している人には感動します。元気をもらいました。紹介していただき、ありがとうございました。

yuri_in_kirchberg さんのコメント...

私もこの記事を読んで勇気づけられました。人間の心ってすごいですよね!

ドイツ語だからどうしようかと思ったけれど頑張って読んで本当に良かったです!