2011年3月3日木曜日

Snow Park

ここ数年オーストリアでは子供たちのスキー離れが大きな話題になっています。中でもティーン世代にとっていかにスキー場に来ることを魅力的にするかということに力を入れています。

例えば、スキー教師の資格を取るための講習にはニュースクール(ボックス、ジャンプ、レール、パイプ等)やスノーボードの講習が含まれるようになっていたり、スキー場にはフリースタイルのボーダーやスキーヤーが楽しめるスノーパークのエリアが作られるようになり、それも年々拡大されていっています。

私が8年前にこちらに来た時から徐々にこのような動きはありましたが、その頃はまだオールド・スクール(従来型のスキー)中心でなんとかなっていた為、スノーパークを作ろうと頑張っている人たちはかなり抵抗を受け、大変な思いをしていて一歩進んで三歩下がるような状況でした。

それでも、少しずつ新しいトレンドにこたえられるようにスキー場も変わっていき、今ではフリースタイル(ボード・スキー両方)を楽しむ人なら誰もが知っているKitz Southというスノーパークがあるほどまでになりました。

Kitz Southはキルヒベルグからみると一番奥のPass ThurnのエリアにあるHanglalmのリフトのそばにあるパークで今は3つの区画でできています。リフトを降り、斜面の上から滑り下りてくると最初に初心者でもできそうなボックスやピクニック・テーブル、キッカーがあり、更に降りるとその上級バージョンがあり、また更に降りると今度は大きなキッカー(ジャンプ台)が連続してあります。

どれもきちんと整備されて、きちんと設計されている状況で、本当に安全に飛んだりトリックの練習に励むことができる環境です。

私自信、かなりオールド・スクールのスキーヤーなので(一応州検定の講習では一通りやってみましたが…)なかなか向こうまで足を運ぶ事がなかったのですが、先週私が教えていたイギリス人の班に一人フリースタイルが大好きで、毎週イギリスのインドアスキー場でジャンプやいろんなトリックの練習をしている子がいたので、彼のリクエストにこたえて行ってみました。

行ってみて、作られているものの精度に本当に驚かされました。今まで見たスノーパークはたいていキッカーの踏みける部分が崩れていたり、着地がへこんでいたり、何か手作り感があふれるものが多かったのですが、Kitz Southは設計図のある建築物のような精度で綺麗に作られていました。

また、初めて試す人でも”やってみようかな”と思えるものから上級者で本当にビデオに見るような技をこなす人が楽しめるものが勢ぞろいでした。恐がりの私でも試してみたくなる感じで、色々試してみましたが結構楽しかったです♪



Chris、ボックスに初挑戦です!



Jake、皆に練習してきた技を披露


そしてジャンプの連ちゃん、Jakeすごいです!

フリースタイラーのJakeは大喜び。「いつかここで山ごもりをし、ワンシーズンフルにここのパークで練習したい。こんな素晴らしいところはない。」と感動して いました。そして同じ班でスキーはまだ4週間ほどしか滑っていないChrisもボックスやジャンプを試してみて、今後もっとやってみたいとフリースタイル に魅力にとりこになっていました。

そんな彼らと一緒に滑り私もいろいろと勉強になりました。そしてスキー教師として今後スキーの新たな側面を紹介していくためにも自分ももう少し頑張らなくちゃいけないなと痛感させられました…

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