スキーヤーの間では豊富なオフピステのゲレンデで知られていて、あの有名なHannes SchneiderもStuben出身でArlbergでスキースクールを作り、多くの人々にスキーの技術を伝えています。その他、St. Christophには昔のブンデス・シュポートハイム(国立スキー学校、残念ながら今はもう国のものではなくなってしまいましたが...)もあり、最高レベルのスキー教師をたくさん育てていました。
そんな素晴らしい歴史を持つArlbergの中のLechとSt.Antonでスキーガイドをしているハルミちゃんとマーティンに会いに、私は昨日の夜キルヒベルグからWoerglを経由し、電車に2時間45分揺られ来ました。
今日はハルミちゃんが仕事だったのでマーティンが一緒に滑ってくれました♪
最初はSt.Antonの中のRendlのエリアに行きました。まずはゴンドラで上がり、リフト2本を乗り継いだところにあるHinteres Rendlへ。
そこで私たちを待ち受けていたのは最高な雪質のパウダーでした。今日は気温がマイナス15度と低かったので、本当に滑りやすいフワフワなパウダーでした。
このHinteres Rendlに入るとそのまま山麓近くまで長いオフピステが楽しめます。もちろん雪質も高度によって変わり、最後は結構カリカリなコブ斜面をクリアし、トラバースをするとほとんど一番下に近いコース上に戻れます。
私達は同じHinteres Rendlを違う場所から攻め、3回滑りました。最後はマーティンがコース確認をしたいと、結構ハードな場所を滑りました。 (分かりにくいと思いますが、下の写真の真ん中の木の部分の間のS字みたいになっている部分を降りました!)
その後、町を挟んで反対側のGalzigのゴンドラに乗り、オフピステへ。ここは固い雪の上に程よく雪が乗っていて、エッジが噛みやすくとても気持ち良かったです。以前マーティンがここに子供のグループを連れてきたとき、オフピステを初めて経験したイギリス人の女の子が滑っても、滑ってもなかなか町に戻れないので、最後の長いトラバースの森の中で、”How far are we from civilization? (私達、文明からどのくらい離れているの?)”と聞いてきたそうです。
もう一度Galzigのゴンドラで上がったところでお昼を食べることに。Galzigのゴンドラ降り場はまるでショッピングモールの用に近代的。広大な自然からまさに文明に戻ってきた感じでした。
お昼を食べた後、午後はスキーガイドの資格所持者と一緒じゃないとスキーでは入れない本日の目玉、Vallugaへ行きました。なかなかVallugaを滑るチャンスもないので、今回はマーティンが働くアールベルグ・スキースクール(ハンネス・シュナイダーが設立したスクールです!)の後輩、AndyとMaxと合流し一緒に向かいました。
St. AntonにワンシーズンいるAndy やMaxも初めて入るValluga。今日はラッキーなことにとても気温が低い上、とても良い天気だったので最高なValluga日和です。
まずはValluga Iのロープウェイで上がってから、さらにもっと小さなValluga IIロープウェイに乗ります。
VallugaIIの乗り場に入ると“スキー禁止”のマークが控えめに何箇所かに見えます。乗り場の直前にスキーガイドがお客さんの数を申告するお部屋があり、その申告が終わってから初めてロープウェイに乗ることが許可されます。
マーティンが申告している間も、どうやら間違えてスキーを持ってきたお客さんが私たちに着いて入ってきてしまったので、Andy達がガイドがいないと入れない事を伝えていました。
本当に貴重な体験をマーティンのおかげで出来ることにとても感謝!
VallugaIIを登ったところには展望台があり、ガイドと一緒じゃなくてもスキーを持っていなければ上がって見る事ができます。
私達も降りてから展望台に登りました。ここはとても高く、景色はもちろん美しいのですが、高所恐怖症の私の足はかなりガクガクしていました。今回のArlbergの中で一番恐かったのもこの展望台と言ってもいいくらいです。
展望台で景色を楽しんだ後、いよいよスキーでVallugaに入りました。まずは尾根づたいを展望台を背に左に横滑り。
そこを過ぎると最高な雪質のフカフカパウダーで皆大興奮!!!
少し横切ると、
岩場があり、ここはスキーを脱いで降ります。スキーガイドのマーティンはとても簡単そうに岩場を降りて行きましたが、いざ自分の番になるとスキー靴で岩場に足をかけるので不安で不安でしょうがなく、結構時間がかかりました。後を続いたAndyやMaxも慎重です。
そこからはまたひたすらパウダー三昧!マーティンもテレマークスキーを履いているのにスイスイ降りて行きます。散々滑った後は長いトラバースをし、Zuersのエリアに入りました。
そこからバスに乗り、Hannes Schneiderの生家があるStubenのエリアへ。そこから2本リフトを登り、さらにスキーでしばらく登り、
またまた長い距離のオフピステを。
最後の方は南斜面を。今日は気温が低いから滑りやすく、いつもだったらこの時間に人をここに案内しないとマーティンは言っていました。さすが、スキーガイド。気温や斜面の向き雪質を考慮して一番良い状況を滑れるように配慮してくれています。
だいぶ足も疲れかなりよれよれでしたが、なんとか最後まで滑り下りましたが、最後の斜滑降で雪崩跡に吹っ飛ばされ大転倒したり、小道の肩くらいの高さのある掘れっこにビビって曲がりきれなかったり、結構大変でした… 後ろにいたAndyも最後はそんな私に呆れ、先に行き気が付いたら彼の後姿がどんどん小さくなって行き、いなくなっていましたが、私はひたすら道なりにいろんな障害物にびくびくしながら降りて行きなんとか下に着きました。
着いた場所はLangen am Arlbergという鉄道の駅でした。
たぶん私が最後の道にやられ、のろのろしていたせいで予定の電車に乗り遅れ、50分待つことに。暖かい待合室で待っている間、疲れ切った私達は心地よい睡眠に誘われました。
15分ほど遅れた電車に乗ったのはもう18時頃!初めてスキー靴を履いて電車に乗りましたがかなり浮いている感じでした。新幹線にスキーヤーが乗り込む雰囲気と説明したらわかってもらえるでしょうか。でも、スキー王国オーストリアではそれも多分普通のこと。特にびっくりしているお客さんの様子もまく、私達は隣の駅のSt. Anton am Arlbergの駅で降り、無事お家に帰りました。
朝8時半から18時まで長い一日でした。でも今シーズン最高のスキーを楽しむことができました!マーティンありがとう!!!! Danke Schoene!!!!
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