キルヒベルグでスキー！: ダウンヒル

今日はダウンヒル・レースの日。ハーネンカム・レースの中でも注目度ナンバー１のダウンヒルですが、日本では見たことのない方も多いかと思います。日本ではやっぱり日本人選手が活躍するスラロームがメインに放映されるし注目されていると思います。私も日本にいる頃はGSやSLを中心にビデオを見ていたので、オーストリアに初めて来たとき、ダウンヒルが一番人気があることを知り、結構驚きました。

そんなわけで、今日のゴールエリアは人でごった返し状態になるのは間違いなし。そんなお祭り気分も楽しいけれど、今回私たちはスキーでキッツビューエルの反対側にあるZweitausanderにあるPanorama Almというヒュッテ（山小屋）まで滑って、その中でテレビ中継を見ることにしました。

キッツビューエルに住むえみこさん、Williと同室ののりちゃんの4人でFleckalmbahnで集合し、出発。10時頃出てWilliを先頭に滑り下り、Steinberkogelへ上がり、Silberstubeを降り、Kaserackを上がり、やっとPengelsteinに到着。そこから3Sという大きなロープウェイに乗り谷を越え、Jochbergを降り、Baerenbadkogel I、IIを乗り、やっとZweitausanderのリフトに辿り着きました。

最近古いリフトがどんどん新しいのに掛け替えられているのですが、Zweitausanderのリフトは相変わらず旧式。カタコトゆっくりと上がっていきます。

リフトに乗るえみこさんとWilli。リフト下はいつもは楽しいコブ斜面。今年はやっぱり雪が少ないです…

Zweitausanderの長いリフトを下車し、もう一本Passthurn Diirektabfahrtを滑り降り、だだっ広い8人乗りリフトを上がると絶景！！！　ここではSteinbergkogelからいつも見ているイタリアとの境の山々が驚くほど近くに見えます！

そして滑ること1時間半弱。やっとPanorama Almのヒュッテに到着！

　　ヒュッテの前に雪だるま。レモンの目。アプリコットの口、とがった耳。これは猫？何？

それも中に入り、席に着き落ち着いたところでダウンヒルが始まるという絶妙なタイミング！始まったと思ったらあちらこちらからワサワサと人が集まってきて、視界が遮られ困ることもたびたび…　食器の上げ下げをしてくれるお兄さんもしょっちゅう仕事の合間を見つけのぞきに来ていました。

お部屋の中はなかなかいい雰囲気。壁にはトナカイのはく製も！小さなテレビを皆で囲います

周りの皆が応援しているのはもちろんオーストリア勢。日本の選手は出ていないので、私はオーストリアに注目しつつも、密かにアメリカも応援。トレーニング・ランで一位のタイムを出したBode Millerに勝って欲しいと思い出番を待っていました。すると彼が出てくると周りのみんなも嬉しそう！オーストリア人は国にかかわらず、速い人は好きなんだなと感じました。仕事のお兄さんも私たちが持っていたスタートリストを真剣に見て、昨日スーパーGで優勝したスイスのDidier Cucheのスタートを何度も確認してしっかりCucheのスタートの時には人だかりの後ろの方からつま先立ちをし（この瞬間一番立ち見人口が多かった気がします）、なんとかCucheの滑りを垣間見ようと頑張っていました。