今日はオリンピックのアルペン種目の最終戦。日本人選手2名出場のスラロームです。霧がかかり滑りにくい状況のなか一本目が始まりました。最初は少しガスっていて、途中良くなり、その後最後の方の選手たちは濃霧の中滑っていました。スタート順によってかなり状況が違い、状況が悪い時にスタートした選手にとってはかなり不利な状況でした。
セットも前半の緩斜面は驚く程(驚いていたのは私だけ?)まっすぐなセットでかなりスピードに乗ったところで斜面変化があり、そこでコースアウトする選手が結構いました。運の悪いスタート順の選手はちょうどその辺からガスがかかり、斜面変化のところは輪をかけて難しかったのではないかと思います。
そんな中1本目、1位を取ったRazzoli。彼の滑りに感動しました。他の誰よりも軽々とやわらかくスキーを操作し、私の眼には楽々ゴールしたように見えました。スキーが本当に体の一部のように滑っていました。
日本人は佐々木選手が14位、皆川選手がおしくもコースアウト…
4年に1回しかないオリンピックという大舞台で滑る切符を手に入れたのに力をフルに発揮できないまま終わったのは本当に残念だし、本人もかなり悔しかったのではないかと思います… でも、勝負に失敗はつきもの。またどんなに頑張っても運、不運によって結果が左右されます。そんな中で戦っている選手たちは想像できないほどの精神力を持っているんだろうなとつくづく思います。
2本目は視界良好の中始まりました。佐々木はゴールした時点で5位。1本目とは違い、それ程コースアウトする選手もいません。
優勝はやはりイタリアのRazzoli。2位がスウェーデンのMyhrer、3位がクロアチアのKostelic そしておしくも4位だったオーストリアのRaich… 佐々木は18位でした。
これでオーストリアは男子アルペンスキーの種目でメダルが一つも取れなかった事に… オリンピックの種目としてアルペンスキーが競われるようになった1936年以来初めての出来事です。オリンピックの舞台では何が起きるか分からないと言われていますが、スラロームのワールドカップ戦で優勝しているオーストリア選手が4名も滑ったのにもかかわらず、メダルを取得し続けた74年の歴史が今年覆され、何が起きるか分からないのは本当の事だと痛感させられました。
メダルを取る最後のチャンスだったスラロームを滑ったオーストリア勢にとっては想像できないようなプレッシャーだったのではないかと思います。でも、そんな中、4位、5位、10位と入賞しているところが選手の強さであり、オーストリア・チームのすごさが物語られているように思います。
オリンピック期間中ほぼ毎日テレビでレースを見ることができて本当に楽しい日々が続きましたが、今日のこのスラロームでそれも終わり。
オリンピック自体も後一日で終わりです。この2週間目にした全ての種目において、選手たちの底知れぬ精神力の強さに魅せられ続けました。
0 件のコメント:
コメントを投稿