先日診てもらった膝の専門医の勧めで今日靴のインソールを作りにSt. Johannまで行ってきました。紹介してもらったJuergen Juenはインソールを作らせたら世界一なので是非日本に帰る前にそこで作ってもらうべきだと言われ、行くことにしました。
行ってみると、彫刻家のアトリエと隣り合わせの扉に足のマークが。中に入ると芸術家風のお兄さんが現れました。Juergenと電話で話した時は年のとったおじいさんかな?と思っていたので、若々しい風貌にかなり驚きました。
最初はいろいろと質問され、いろんな説明をしてもらい(かなり早口のドイツ語だったので70%くらいは理解できたかな?)、台の上に乗った椅子の上に座り、足の裏を確認してもらい、ペンで記しをたくさんつけられ、その後40分位作業場に消えてしまいました。出来上がったインソールを履き、感想を伝えるともう一度直すと言いまた30分位いなくなりました。どんな作業をしているのか見えませんでしたが、何やら機械で削っている音だけ聞こえてきました。
最後にもう一度試し履きし、数日試してから彼に電話をし様子を伝えることになりました。とても丁寧にいろいろと見てくれ、今のところ中々調子良さそうな感じです。
これで膝の痛みがなくなってくれることを願って…
最後、帰り際に彼から名刺をもらった時、2面あることに気づきそれを指摘すると、普段は彫刻の作品を作っている彫刻家だということが分かりました。それで芸術家風なんだ。というより芸術家でした。作品だけでは暮らしていけないので、生計をたてるためにインソール作りをしているとのこと。
私がスキーを続けるために通訳をしているのと似ているなとちょっと共感できました。
彼にとってインソール作りが生計を立てるためのサイドビジネスだったとしても、しっかりと話を聞き、状況を説明し、丁寧にインソールを作ってくれる様子を目の当たりにし、お医者さんが彼の事を「世界一」と言っていたのも納得だなと思いました。
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