キルヒベルグを出発してから約43時間後、ようやく東京の家に到着しました!
ちょうど東京上空を飛行機が飛んでいる頃地上では大きな地震が起きていたのです!!!! 機長からの放送でしばらく上空待機とのこと。その後タイヤが地上に着く衝撃があったものの、再び上昇という事を何回か繰り返した後、名古屋空港に着陸するとのアナウンスが流れました。
名古屋空港でも着陸に一度か二度失敗(かもしくはわざと?良く分かりませんが)タイヤが地面をかする音がしてはまた上昇と言う事があり、一瞬「機体が壊れたか?」と思いましたが、その後、無事飛行機は着陸しました。
着陸してからしばらく飛行機の中で待機することに。でもなかなか次どう動くかの決定が下されず、ついに携帯電話の使用許可が下りました。
そこで事の重大さが徐々に明らかになり始めました。まずは電話が通じない… インターネットにはつながったのでそれぞれいろんな情報をそこからピックアップし、機内の会話を通して地震の大きさが次第に分かり始めました。
最初は「新幹線で帰ればいいから…」という気軽な会話から「新幹線は動いているのだろうか」「今晩はホテルに泊まるのか?」と深刻な声があがるように。
外がすっかり暗くなった頃に「名古屋空港で皆様に降りてもらう事になりましたが只今牽引車待ちなのでもうしばらくお待ちください」というアナウンスが入り、またしばらく待つことに。それから数十分後ターミナルに期待を横付けするのではなく、やっぱりバスでターミナルに行く事になりました。建物の中に足を踏み入れたのはもう19時半ころ!!!
それから入国手続きや荷物はスムーズに出てきたのですがそこからが大変…
荷物を受け取るカースルの所に全日空の係員が出てきて宿泊のホテル、名古屋から家までの交通手段は自分で確保してください、更に空港周辺のホテルはいっぱいなので名古屋市内を当たってくださいとのこと…
さぁ、どうしよう… 横目にツアー参加者がツアコンから今後の説明を受けているのを見てめちゃくちゃうらやましかった… 周りの他の人も旅の友がいて心強そう… こういう時相談する相手もいない一人旅は心細いなと心の底から思いました。
名古屋市内のホテルも満杯なのでは?と思い、右も左も分からないので情報収集をしなければとまずは名古屋にいる友人達数名に電話をかけました。数年前キルヒベルグの駅で偶然出会った、当時ミュンヘン在住だったしんさんにもわらにすがる思いでかけてみました。ちょうど名古屋駅で飲んでいた彼からは新幹線が順調に動いていない様子、名古屋駅の一つ手前の駅にもたくさんホテルがあるという情報をゲット!しかも探してみてどうにもならなかったら連絡をくれるようにという暖かい言葉も頂きました(しんさんありがとうございます)!
また。京都の兄のところに行くべきか、どうするべきか自分では決められなくて、心の支えを求め大阪にいる前のスクールで一緒だったまっちゃんにも電話をし、テレビで見た情報を教えてもらったり、励ましてもらいました(まっちゃんありがとう)!。それ以外にも同じスクールのりえさんや鈴木君にも本当に感謝です(りえさんも鈴木君もありがとう)!
最終的に最高な助け舟を送ってくれたのは一番最初に連絡したスキーを通して知り合った後輩のちよ(ちよ、愛しているよ!)です。
電話で状況を説明すると、今は埼玉に里帰りをしていて、ちょうど子供をお風呂に入れているところだからかけなおすと言われたのですがしばらく待っても電話がかかって来ないので(実際彼女は何度もかけてくれていたのですがつながらなかったのです…)、自分でなんとかしなければと決心。
いろいろと電話をかけ、情報収集をし、市内のホテルのリストと連絡先が乗っている地図も手に入れ開きながら、「さぁ、どこから電話をかけようかな」と思った瞬間のこと。知らない番号からの着信が…
「ちよの旦那です…」。なんと名古屋に残り、仕事をしていたちよのご主人が電話をくれました!2、30軒のホテルに電話をしてくれたみたいで、すべて満室でその上電話もかなりつながりにくい状況なので名古屋市内はあきらめ方がいいとのこと。そして少し離れた東京方面の駅のホテルに泊まるのがいいか京都の兄の家に行くべきかと一緒に考えてくれた後、「良かったら家に…」と提案してくれました。
突然だし、ちよがいないし、彼には結婚式の時に一度しか会ったことがなかったので申し訳ないなと思いながらも、他に手段がないので「お願いします」と答え、名古屋駅で合流することに。
とにかく迷惑をかけないようにと思い、緊張しましたが、ラーメンを食べ(その頃もう22時頃)、家の近くのスーパー銭湯に行き(お風呂から上がった頃もう24時)、家で飲みながら(私は相変わらず麦茶…)スキーの話で盛り上がり寝たのは朝2時。
「不幸中の幸い」というのか「大変な状況下でも楽しく」というのか分かりませんが、結構楽しんでしまいました!翌朝、彼は名古屋駅まで一緒に来てくれ、新幹線の時間まで一緒に暇つぶしまでしてくれ本当にお世話になりました(ありがとうございました)!
助けてくれた友達皆の支えに本当に、本当に、本当に×1000万回…感謝です!!!!皆のお陰で無事東京に帰ってくることができました!
そんなわけで、驚きの終幕を迎えた今シーズンのキルヒベルグ。今シーズンも3か月間弱このブログにつきあってくださった皆様ありがとうございました! また来シーズンも懲りずに行くことに決めましたので12月にまたこのページを訪れてくださいね!
Servus!!!
2 件のコメント:
お帰りなさい。お疲れさまでした。
無事に帰宅出来て幸いでした。今回の千年に一度の災害に遭遇された皆様は大変お気の毒です。Yuriさんは友人が沢山おられて良かったですね。貴方の人徳ですね。助けられたり助けたりする友人が、沢山いることは一生の財産だと思います。これからも沢山友達を作って大切にしてください。
ありがとうございます!本当に友達全員に大感謝です!
彼らがいなければ本当に心細く、至難な時間を過ごすところでした。
私の一生の財産。これからも大切にしていきたいと思います!
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