2013年2月5日火曜日

世界選手権

昨日オーストリアのSchladmingで世界選手権が開幕されました!

盛大なオープニングセレモニーでした。ヨーデル、民族衣装、ダンス、音楽、リピッツァーナー(Schladming があるSteiermark 州で育てられている種馬)によるスペイン馬術学校(ウィーンの古典馬術学校)のパフォーマンス、スキーのフォーメーション、シュワちゃん、ヘルマン・マイヤー… などなどSchladming、Steirmark州、オーストリアを象徴する演技や人物で満載!

開幕戦は女子のスーパーG。あいにくの天気で予定されていた朝11時のスタートが延期に。ちょうどコースに雲がかかり、濃霧で見えない状況でした。

11時が11時半、11時半が12時… 30分刻みでスタートが遅れて行ったのですが、やっと視界良好になった14時半に最初の選手が滑りだしました。

長い待機時間の後、確か5人目が滑ったころだったと思うのですが、コース整備隊の一人が転んで怪我をしたため、競技中断。

ヘリコプターが来て、怪我人を運び出されると競技再開。約20分間の中断だったかと思います。
集中力を維持するのに非常に難しい状況の中、選手たちがまた滑り始めます。

そして、注目のトップ選手のトップバッターがTina Mazeが最速のタイムを出した次の瞬間事態が深刻に。

彼女の最大のライバルLindsey Vonnがスタート。

素晴らしい滑りでした!速い!思わずテレビに近づいて、見入ってしまうほどいい滑りをして会場がが湧き上がっている中、途中のジャンプの着地に失敗し転倒。転がり落ちる彼女。「痛い…痛い!!!」と叫ぶ彼女の声を拾うマイク。

その瞬間、空気が完全に止まりました… まったく動かない彼女のところに駆けつける救助隊員。そのままボートに入れられ、ヘリコプターで彼女は会場を去っていきました。

その後続くMaria Hofl-Riesch。Vonnの親友と言われている彼女に滑れるのだろうか?と以前自分が大会に出た時、前を滑る友人のまいちゃんが怪我した時の事を反芻しながら思いました。その時、気が気でなかったけれどRieschは大丈夫だろうかと思いながら見ていたら、Rieschもやはり途中でポジションが後ろになり自ら断念…

そして次に続くオーストリアのホープAnna Fenningerもコース不通過でDNF。

選手たちは完全に集中力を失っています。こんなにも精神的に苦痛なレースがあっていいのだろうか?

そんな緊迫した空気の中続いて滑ったJulia Mancusoが降り、空気が回復に向かいました。途中何度もハラハラする瞬間がありながらも、立て直し、立て直し滑った彼女は3位でゴール。

その滑りを見、このまま何事もなく終わってほしいと思った矢先の事。30番台まで滑った後、再び霧が立ち込み、競技中止が決まったのです!

スタートにいた後ろの方の選手、20名くらいが降りることができないまま、世界選手権の初日の競技が終わり、表彰式が始まりました。今までメダルを目指して頑張って来た選手たちにとって嬉しさ極まりないはずのこの瞬間も複雑な気持ちで迎えられたことでしょう。

こんな幸先の良くないスタートを切ってしまいましたが、明日は明日の風が吹く。

明日は男子のスーパーG。今日のレースを忘れさせてくれるになることを祈ります。

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