2010年1月6日水曜日

長年の謎

今日はオーストリアの休日。Heilige Drei Koenige、東方の三博士の日です。私はいつも彼らを3人の賢者と呼んでしまいますが正式名は三博士らしい。調べてみると、キリストが誕生した時に乳香(お香の一種、地球の上での王権の象徴)、没薬(樹脂、死の象徴)、金(神性の象徴)を贈り物として捧げ、イエスを見て拝んでいった占星術の学者みたいです。

この時期、オーストリアでは3人の賢者の格好をした子供たちが星の杖を持って家を回っていきます。何回か見たことがありますが、今年は一回だけバスの窓から彼らを見かけました。家を回りクリスマスキャロルを歌い、家のドアの上にチョークで数式みたいなものを書いていきます。

2010の今年はこんな感じです。


                          ドアの上の方に書いてある"20+C+M+B+10"

この数式、いつも気になっていてどういう意味なんだろうと思っていて、前に説明をしてもらったのですがあまり理解できませんでした。真相を知りたく、3人の賢者のことを調べていたら出てきました。

最初の20は2010年の20。次に出てくるC+M+Bは2つ説があって、一説では3人の賢者の名前、Casper、Melchior、Balthasarの頭文字、もう一説ではラテン語の"Christus mansionem benedicat"  (キリストよ、この家を祝福せよ)。そして最後の10は2010年の10だそうです。

歌を歌い終わった後、ドアの上に新年に向けてその家を祝福するこの暗号?をチョークで書き留め、そのお返しに寄付金をもらうそうです。

お家に来た子供たちが歌を歌って家を祝福し、さらにご褒美としてお金をもらいそれを寄付するなんて立派だなって感心させられます。

今回はこの東方の三博士のことについて書こうと思ったことで長年ずっと不思議に思っていた数式の謎が解けてすっきりです♪

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