2010年1月14日木曜日

連れ去られる花嫁

この間友達に聞いた話ですが、チロル州全体の習わしなのかキルヒベルグだけなのかわからないのですが、結婚式の時に花嫁が連れ去られるとのこと。

最初、どういう意味?と思いましたが、どうやら教会で結婚式を終えた後、花婿側の友人たちが花嫁を連れ去るらしい。

連れ去ってどこに行くかと言うと、どこかの飲み屋に行くみたいですが、町の中のどの飲み屋かはわかりません。なので、花嫁を連れ去られた花婿は町中の飲み屋さんを一軒ずつ訪れ花嫁を探さなければなりません。

町の中と言っても、キルヒベルグ全域なので山の上も含まれます。かなり広範囲を探さなければいけないということです。

そして花婿が花嫁の居場所を探している間、花婿の友人達はその飲み屋で好きなだけお酒を、しかもガンガン飲むらしい… やっと見つかったころには友人達は泥酔状態。請求書は多額に。

そして、花嫁をやっと見つけた花婿は、彼女を返してもらうために、その飲み代を全部払わなければなりません。

そうやっている間、他のお客さんは披露宴の席へ。でも花嫁が連れ去られ、花婿も彼女を探しに行っているので、その間用意されたお料理は冷め放題、皆も永遠と待たされるそうです。

国によって結婚式も様々。でもこの結婚式、日本のように一日何回も披露宴があるようなところでは考えられない、のんびりしたキルヒベルグならではの習わしだなと思いました。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

へぇ〜〜!初めて聞いた!
でもそれってお酒大好きなキルヒベルグもしくはチロルだけなのでは??
結婚する前に、新郎になる人、新婦になる人たちがお互いの友達を連れて独身最後の夜を楽しむって話は聞いたけど
連れ去られるのは…
請求書が多額にならないようにきっと新郎は必死だねw

yuri_in_kirchberg さんのコメント...

ね!面白いよね。この話をしてくれた本人も連れ去られたらしいよ!