2012年2月11日土曜日

オフピステ♪

イギリスの子供たち2日目。

今日は2名欠席。1人は具合が悪く、もう一人は昨晩のそり遊びで足首を怪我したそう… ということで5名を率いてオフピステへ向かいました。

この学校は、2年前のスキー旅行で生徒1名が雪崩に巻き込まれた事があるため、去年教え始めた時から、コース外に行く時はいかなる状況でも(コースのすぐ脇でも)ビーコン(常に信号を送信していて、グループの誰かが雪崩に巻き込まれてしまった際、残りのメンバーは受信に切り替え、埋もれてしまった人を探すための機械)、ゾンデ(折りたたみ式の長い棒、雪崩に巻き込まれ埋もれてしまったスキーヤーを探すため、雪の中に突き刺します)、スコップを装備していなければ行けない事になっています。

もちろん、ゾンデとスコップを持ち歩くのは私1人で、子供たちは全員ビーコンをつけてもらいます。今日の雪崩の危険性は1(低い)~5(高い)の間で2でした。

天気も良し、危険性も低いということで、ピステの上をウォーミングアップしてから私の大好きなPengelstein Suedへ向かいました。おとといの夜少しだけれど、数センチ雪が降ったので少しでも綺麗な状態がありそうなところを目指してみました。

もちろんたくさんシュプールがもう残って、若干荒らされていましたが、新雪のやわらかい夢のような感覚を味わうのには十分でした。

子供たちも滅多にない経験を満喫。最初は手こずっていましたが、下に行くにつれ慣れてきて楽しそうに滑っていました。


午前中たっぷりオフピステを滑り、子供たちもクタクタ。遅めのお昼を食べながら、朝の雪は夢のようだった。あんな楽しいところを滑ったのは初めてだったと嬉しそうに話をしていました。

お昼を食べ終えたらもう2時。後は帰るために滑るだけ。

一日の終わりに「明日はビーコンが使えないんだ」と話したらがっかりしていましたが「あさってオフピステをもっと上手に滑るためにたくさん練習しようね」と締めくくったら、笑顔で「練習したい!」と言って帰って行きました。

圧雪された斜面はどんなに急でもガンガン降りて行く彼らにも新たな目標ができたみたいです!

ちょっと積もった雪の上を滑り、大満足なJess、Bianca、Harry、OliviaそしてTasha




2 件のコメント:

Keiichi さんのコメント...

こんにちは! 学校の団体スキーでビーコンですか? 海外におけるヘルメット着用率の高さといい、安全意識の高さが違いますよね。 最近、ようやく日本のSIAもヘルメット着用を推奨し始めていますが、実際、まだまだという感じです。何年か前、ドイツのインストラクターに腕や足は怪我をしても代替があるけど(バイオセラミックなどの発達)
頭は代替がないから絶対かぶるべきと言われて、私は着用を始めたのを思い出します。また、そのとき言われたことですが、日本のスキーヤーはオンピステはうまいけど、オフピステはだめですね!これではスキーヤーとはいえません といわれました。今日のようなレッスンを受けられた生徒は本当に幸せだと思います。良い先生です。

yuri_in_kirchberg さんのコメント...

Keiichiさん、

こんにちは!

確かに安全に対する意識は高いですね。

私は日本にいるときからオフピステが大好きだったのですが、こちらに来て、オーストリアの教師の資格を取り始めた時に自分が新雪を滑った時いかに中途半端な知識を元に危険性を判断していたか身にしみて感じた記憶があります。

また、こちらのスキーヤーのオフピステの中での強さ、スピードにも驚かされました。

私も"本物"のスキーヤーの仲間入りができるように頑張らなくちゃと今でも思っています!