2013年2月15日金曜日

Ligety、3つ目のゴールド!

LigetyのSchladmingでの滑りは、もはや誰も倒すことができない?!と思わされる。

今日のSchladmingも容赦ないカチカチのアイスバーン。男子ジャイアントスラロームの1本目は昨日の女子以上に難しい状況。今日はカチカチだけではなく、インターバルがかなり狭いセットでした。

3番スタートでLigetyが滑ったとき、彼はセットがきついなんてみじんも感じさせず、丸く、綺麗な弧を描きながらなめらかな滑りで降りてきました。

でも、その後、いかに難しいセットかが分かります。少し遅れてしまうと取り返しのつかない状況になり、何人もの選手が転んだり、コースアウトしてしまいました。

コメンテーターは今季から変更になった用具の規定について何度も繰り返していました。長さは185cmから195cmに、Rは27から35メーターに。そして何とも皮肉にこの大きな規定変更で当時一番大きく反論したのがなんとその用具を難なく使いこなし、スイスイ滑っているTed Ligety本人だったのです!

波に乗りまくっているLigety。結局1本目は2位のAskel Lund Svindalを1秒半も引き離しトップに立ちます。他の選手とのタイム差があまりにも大きかったので、コメンテーターは2本目を滑る前から2位から9位の誰もがシルバー、ブロンズを狙えると言っていたくらいです。

そして更に面白かったのが、Ligetyがコースアウトした最後のGSの大会まで調べていました。どうやら2009年以来、GSでコースアウトしたことがないらしいことを残念そうに(やはりコメンテーターも自国オーストリアをどうしても応援してしまうので)言っていました。

そして2本目。コースの凹凸が良く見えない中スタート。どうやら一本目に比べてだいぶ滑りやすいセットらしく、大きく失敗したり、転んだりする選手はいません。

最後下で待っているオーストリアのMarcel Hirscher、イタリアのManfred Moelgg、ノルウエーのAskel Lund Svindalのメダルの行方が一人上に残るLigetyの滑りで決まります。

プレッシャーという言葉は彼の辞書にないのか、落ち着いた滑りで相変わらず綺麗な丸い弧を描いて下りてきます。しかも2位とのタイム差を1.6秒ほどに広げていました!ただ途中、一瞬危なかったところがあり、そこからゴールまでは安全運転に徹し、最後0.8秒差でゴールしました。

Ted Ligety。本日見事な滑りで有無を言わさず、3つ目のゴールドメダルを手に入れました!!!

最後になりましたが、日本の選手もあの一本目の難関をくぐり、石井智也が29位 大越龍之介が36位に入りました!残念ながらテレビではインタービュー等で2人がスタートしたあたりはカットされ、石井選手の滑りが一瞬見れた程度でした… 見たかったな…

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